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東試協(東京都建築材料試験連絡協議会)
東京都では、建物を建設する場合に「構造物に使用される」材料の試験を行う「試験機関」を決められた審査基準にしたがって登録をする「試験機関登録制度」を導入しています。私たち「東京都登録試験機関」は、試験業務に関する調査や研究、都の建築指導行政等との連絡や協議、私たちの活動を広く社会に広報するなどを目的として「東京都建築材料試験連絡協議会(略称:東試協)」を発足し、その構成機関としてさまざまな活動をおこなっております。
「試験機関」で実施されている主な試験を以下にご紹介しています。
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コンクリート圧縮強度試験
建物を建設する際に「構造物に打ち込まれる」コンクリートから採取し、円柱形に整形された「試験体」を、決められた経過日数・保管方法で硬化させた後に、柱軸方向に圧縮力を加えて破壊までに必要な「圧縮強度(力)」を計測します。計測された「圧縮強度」は、構造物の設計強度等と照らし合わせて適合か不適合かの判断に使用されます。協議会構成機関では、JISの規格に準じてコンクリートの圧縮強度の試験を実施して、その結果を試験成績書として発行しています。
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鉄筋ガス圧接引張試験
ガス圧接は、鉄筋の接合端面同士を突き合せ軸方向に圧縮力を加えながら、突き合せ部を酸素・アセチレン炎で加熱し、接合端面を溶かすことなく赤熱状態でふくらみを作り接合する工法です。継手の検査方法として、引張試験、曲げ試験、超音波試験などがあります。なかでも、軸方向に鉄筋を引張り、強度を確認する引張強度試験が重要とされています。
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コンクリートコア圧縮強度試験
建物を施工する際に、コンクリートは型枠の中に打ち込まれます。打ち込まれたコンクリートが硬化してから、どの程度の圧縮強度になっているのかを調べる方法の一つとして、建物からコアと呼ばれる円筒形のサンプルを採取して(切り出して)試験する方法があります。もちろん、コアを採取する際には内部の鉄筋を切らないようにすることは言うまでもありません。コアの圧縮強度試験は、一般的に古い建物の耐震改修などを行う際にしばしば行われます。この試験方法はJIS規格(JIS A 1107)が定められており、各試験機関ではこのJIS規格に従って試験を行い、その結果を試験成績書として発行しています。
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溶接の強度試験(引張と曲げ)
溶接とは、2つの部材を溶融して一体化させる作業です。その強度を調べる代表的な方法として引張と曲げ試験があります。
引張試験は、溶接部を中心にして片方の材料を固定し、もう一方の材料を油圧で引張り破断した時の荷重を断面積で割った値を引張強度とします。曲げ試験では、溶接部を中心にし、押し冶具で180度まで曲げ、曲げられた面の欠陥の有無(長さ)を調べます。
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